最強ホワイトタイガー
風が凪いでいる。雲は青い空に切れ端を白く残し、まるで舌で遊ばれたアイスクリームのクリームみたいだ。

小田急電鉄の踏み切りに足を揃え並ぶ。スニーカーには土がついている。まるで草原で遊んだみたいだ。

「まるで透明だね、名前のないもの同士」
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