せんせいのお婿さん!

「合コンでも行けば?由紀奈もまだ若いんだし!
誘ってくれる友達探してあげるわよ。
あたしは旦那いるから行かないけどねー」

くそ、早百合のやつ旦那、旦那って。


「あーじゃあ一応頼んどくわ、早百合」

「了解ー、見つけたら教えるわ」

「じゃあ、あたしそろそろ戻るね。
卓哉くんに薬あげなきゃ」


そう言って席を立ち、薬を持って再び彼の部屋に戻ろうとした。

ナースステーションから出る時、早百合がひらひらと手を振ってきた。

あたしも同じように手を振った。



彼の病室の前に立つと、軽くノックをしてから中へ入った。

「卓哉くん、お薬飲もうか」
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