ひとりぼっちの夜は、君と明日を探しにいく
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次の日。今日は1限目から体育で、しかも大嫌いなチームプレーのバスケット。体育館の空気は息苦しいほどモヤモヤとしていて、動いていないのにじんわりと汗が出るほど蒸し暑い。
「じゃあ、まずはふたり一組になって準備運動から」
体育の先生がピッと笛を鳴らすと、みんな隣同士の人とペアになった。
一番嫌いな作業。すごくすごく逃げたくなる。
早く終わらせたほうがラクなのに隣の女子と触れあうことができない。
「先生ー。羽柴さんが」
ただ立ってるだけの私を見て、隣の女子が困ったように声を上げた。
「羽柴。早く準備運動しなさい。友達を困らせるんじゃないぞ」
「………」
友達じゃないし。そもそも準備運動なんて個々でやればいいのに、どうしてペアなの。
みんなの視線。〝やっぱり羽柴さんって変わってるよね〟っていう心の声がただ漏れ。
昨日から続く悪循環。こっちを見るな。放っておいて。頭がクラクラする。
そういえば昨日もあんまり寝てない。朝ごはんも食べてない。足が床に着いてるかどうかも分からない。
バタン!と大きな音がして、気づくと私はそのまま体育館で倒れていた。
次の日。今日は1限目から体育で、しかも大嫌いなチームプレーのバスケット。体育館の空気は息苦しいほどモヤモヤとしていて、動いていないのにじんわりと汗が出るほど蒸し暑い。
「じゃあ、まずはふたり一組になって準備運動から」
体育の先生がピッと笛を鳴らすと、みんな隣同士の人とペアになった。
一番嫌いな作業。すごくすごく逃げたくなる。
早く終わらせたほうがラクなのに隣の女子と触れあうことができない。
「先生ー。羽柴さんが」
ただ立ってるだけの私を見て、隣の女子が困ったように声を上げた。
「羽柴。早く準備運動しなさい。友達を困らせるんじゃないぞ」
「………」
友達じゃないし。そもそも準備運動なんて個々でやればいいのに、どうしてペアなの。
みんなの視線。〝やっぱり羽柴さんって変わってるよね〟っていう心の声がただ漏れ。
昨日から続く悪循環。こっちを見るな。放っておいて。頭がクラクラする。
そういえば昨日もあんまり寝てない。朝ごはんも食べてない。足が床に着いてるかどうかも分からない。
バタン!と大きな音がして、気づくと私はそのまま体育館で倒れていた。