異世界で怪盗っすか?!
 


でも、うちは行きたいんやーー



琴は、シーナをじっと見つめて訴えるが、ギロッと睨まれてしまった


「じゃ、弟子にして!そしたら行ってもエエやろ」



そんなシーナに臆すことなく、ドンッと言い返す琴

もともと、琴には
火・水・土・風・雷を自由に操れるという
不思議な力が備わっているので、誰かに臆するなんてことは全くなかった


だが・・
ここは、異世界だ
しかも、鬼やら魔法使いやら、強そうな奴等がいっぱいいるような世界だ
そんな世界で、臆することを知らない琴は、バカなのか命知らずなのか・・


シーナは、そんな琴に呆れたのかムカついたのか、琴をジロジロと見る
奇妙な生き物を見るような顔つきで・・

ジッと見られた琴は、慌てて風を体の周りに纏う
なんとなく、試されている気がして落ち着かない


てか、ジロジロ見るんやったら、何か言ってぇよ!
一番困るやんか、そんなん


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