ココロ
僕は怒鳴ってしまいました。


ココロはじっと僕を見ていますが、頷いてはくれません。


「…ダメだよ。ボクには帰る場所がないもの。」


ココロは小さな声で言いました。


「帰る場所ならあるじゃん。僕の…僕たちの家に帰ろうよ。」


僕が言いました。


するとココロは、また首を振りました。
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