ココロ
「ボクはもうあそこには帰れない。ボクはね、心の欠けた子のトコロに行かなきゃいけないんだ。」


僕はココロの言っている意味がよくわかりませんでした。


「キミはお母さんがいなくて、トモダチもできなくて、独りぼっちだった。だからボクはキミのトコロへ来たんだ。」


僕はなんとなく、ココロが言っていることを理解しました。


「でもキミはもう大丈夫。トモダチもたくさんできたし、キミにボクはもういらないさ。それに、心の欠けた子以外にはボクは見えないんだ。」
< 7 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop