虹の翼
じっと雛は俺を見つめている。その雛の瞳は何かを訴えるようで__
名前?
君は名前が欲しいの?
「君の名前は水葵。」
「普段はミオって呼ぶよ。宜しくね」そう言ったらミオがキュイって鳴くとミオと俺の周りにさっき卵に使った陣とは違う陣が現れるとその陣が濃縮されて俺のブレスレットと共鳴するようにブレスレットも光ると陣はブレスレットに消えていった。
ブレスレットを見るとさっきまでついてなかった花の水葵と同じ色の石に黒い魔術陣の中に彫られていた。
「契約魔術……」えっ?きょとんと母さんを見ると
「契約魔術は神に仕える神徒と人との間に起こる契約。条件は厳しく、ここ3000年はなされていなかったものです。」つまり、これも俺が塗り替えたんだ。
「ありがとうございます。…父上、ミオの種族を知るために大図書館にある最深部の神徒の供述を知りたいので許可を頂けませんか?」
「分かった。契約魔術の供述も許可する。」
「ありがとうございます。」
そんなやり取りしたら空挺は城についた。