虹の翼
__大変魅力的な御誘いですが、後3分程で女官が来ます。誰か居ないと大騒ぎになります。
「そうだな。」周りを見ると紙もペンも無い。
(そう言えばこの体って文字書けるまで学習しているのか?)
「ざっと汗を流してくるだけだから直ぐに出てくるから後、頼んだ。」
いつの間に設置されていたとまり木に羽を休めているミオに言って俺の部屋に隣接している風呂場に向かった。
服を脱いで風呂場にあるシャワー(お湯の温度は日本にあったパネルみたいのがあり、上ボタン、下ボタンで温度を調節するタイプだった。)を浴びて、ボディーソープで体を洗うと(ポンプのヘッドだけ壁から出ている。詰め替えはヘッド部分のすぐ下に20センチ四方の収納があるみたいだ。)泡を洗い流して、風呂場から出るとバスタオルで髪と体の水気を取ると新しい服を来てから洗い物を入れる籠にバスタオルやらさっきまで着ていた服を放り込んでおく。
柔らかい革製の室内靴を履くと自室に戻ると、マーサがいた。
「殿下、僭越ながらご自身の事をご自身でなさる事は素晴らしい事だと思いますが、わたくしのお務めを無くさないで下さい。」……しまった。ついつい前の感覚でこなしていた。こっちではまだ6歳だった。