虹の翼

「…………確かに。前世紀からの弛み、是正すべきだな。」父が言うと、左指を3本出した。……何かしらのハンドサインだろうか。数秒もたたないうちに三人知らない人たちが出てきた。

「この者たちはお前の護衛役だ。……本来お前の側近が決まってから顔合わせをする予定だったが今回のことも踏まえての繰り上げだ。」

「分かりました。…まず、貴族名鑑を持ってきて、ミオの持つ情報を照らし合いましょう。」俺がそう言うと護衛役の一人がさっと貴族名鑑を出してくれた。

「ありがとう」そう言ってから父から

「彼処の商談机を使え。それと照らし合いはこの部屋にしなさい。…この部屋は完全防音だ。」

「分かりました。…ミオ、」

__はい。汚れた空気を取り除きましょう。

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