虹の翼


陽光が眩しい位に降り注ぐテラスに向かい、俺たち4人の他に半数の女官と護衛役達を連れている。(残りは荷物を片付けるみたい。)

テラスに着いたら既にはかっていたかのように紅茶やお茶菓子がセットされていた。

それぞれ席に座ると、いの一番にフェリシア姉さんが

「さて、ケイオス。説明してくれる?ケイオスは私たち皇族の中でも魔力保有量はお父様、クエリー団長を抜かして一位だったはず。なのになぜ倒れたの?」母さんに喋って良いか確認を取ると頷かれたので、姉さんたちに確認してみる。

「百聞は一見にしかず、と言うので喚んでも構いませんか?」意味が分からない、という顔をしながらフェリシア姉さんとシェリシア姉さんは同じタイミングで頷いた。

(やっぱり双子だな。)そんな事を思いつつも女官の一人に少しだけ窓を開けるように言うと女官は少しだけ窓を開けてくれた。


「ありがとう。…ミオ、おいで。」

そう言うと開いた窓からミオが入って来た。

_主、主のお姉さま方のお出迎えは終わりましたの?


「うん。ミオ、紹介するよ。二番目の姉上のシェリシア、三番目の姉上のフェリシア――姉上、紹介します。契約神徒のミオ。ミオの種族はシエル・サーヴィランスです。」
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