虹の翼

ー翌日。王宮内サロンー

「ルキウス兄上、お久しぶりです。」昨日手紙が来ていた通りにルキウス兄上との話。

「2ヶ月ぶりだね。ケイオス。」 微笑んだ兄上は

「そういえば父上から聞いたんだが、ケイオスの武器、珍しいものらしいね?」

「はい。薙刀と言って剣よりも攻撃範囲が広いですね。」左手首にあるブレスレットの状態を見せた。

「……?この雫形のものは?」

「ミオとの契約の証、と考えて貰えれば。」

「確か…神徒樣の御名、だったか?」

「はい。……喚びましょうか?」

「……いや、止めておこう。」首を横に振ってから言った兄上は

「さっきから気になっていたんだが、あれは?」昨日マーサに頼んでおいたものが気になってるみたいで。

「はい。来週に行われるお茶会のメニューのひとつ、です。」テーブルの上には紅茶とキレイに盛り付けされたサンデーがある。

「お茶会当日は上に乗せてある果物などは本人の要望に沿って変えられる手筈になっています。」

「では、食べてみようか。」その言葉でルキウス兄上は椅子に座った。
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