虹の翼

「ルー……」そんな姉上の辛そうな声が聞こえた、と思ったらフェリシア姉上は兄上に抱き付いた。

やっぱり、怖かったのだろう。

あの狂気に満ちた目、自分の作ったら物が燃えて、真っ青になった自分の護衛役。一度にいろいろとおきすぎた。

ゆっくりとフェリシア姉上の頭を撫でていた。

ルキウス兄上は何かを決心したのか

「リア、」シェリシア姉上と混同しないようにフェリシア姉上だけには`リア´の愛称がついた。呼ばれて顔を兄上の肩に埋めていたのを顔をあげると兄上は片膝を付き__ってまさか。

「―――フェリシア殿下、ヴァルカン公爵家、後継 ルキウスと結婚して貰えませんか?」

やっぱり言った!!しかも姉上は感極まって泣きながらも頷いて了承してる。

――――しかも皇族の俺がいて、しかもミオが興味津々に窓の外からこっちをみてる。

__皇族と神徒がいるこの状況、口約束ではなく完全に契約なってる………。

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