虹の翼
ケイオス、それが今の俺の名前。
以前が圭人だった俺にとっては全く別の名前では無くて良かったと思う。
「そう、ですね。珍しいもの、かもしれません。城にいる兵たちや貴族たちからの報告には無いものでしたので」
「珍しい、か。見せて貰えるか?」乗り気になってる父。
「構いませんが……これは長物の類いですので」暗に屋外で、と言う。
____繊細な調度品がある部屋で薙刀は振り回せないって!!
「分かった。では、エステリーゼの香茶を飲み終わったら城に帰るか。」珍しい、ということに興味をそそられているみたいだ。
「アリオス、城に帰ったら外務大臣、軍務大臣、税務大臣との会議でしよう?」にっこりと『忘れていませんか?』という顔。
……母さん、こわいっす。
「……分かっている。」なんか、渋々という感じだな。尻に敷かれてるな、父さん。
「確か、城に帰ったらセレナ先生の授業なので先生の授業が終わってからでないと空いてません。」
セレナ先生はマナーの先生。60代位の人だけど父さんも同じ人に習ったらしい。