魔法使いの森と魔女の館
豪華なドレスを着た私と、占い師ベールを被った私が店番をしている。
ボーっとそんなことを考えていると、やっぱりウトウトしてくるもので、いつの間にかカウンターに突っ伏して眠ってしまったいた。

カランコロン~カラン。

どこか・・・遠くでドアベルの音が聞こえてくる。

「おい、客だぞ。死んでるのか? 」

「ふぅえい」

あげた顔、口の端からよだれが垂れる。

目の前には軍服姿の若い兵士が一人。

(客? ・・・)
寝ぼけた頭がうまく回らない・・・。

「いらっしゃいませ・・・?何をお探しですか? 」

「何も探していない。メルに会いたい」

軍服を素敵に着こなした若い兵士は、爽やかな笑顔で威圧的に見下ろしている。

①こいつは絶対に怪しい。
②外の騒ぎと関係しているかもしれない。
③おばあちゃんを出すわけにいかない。

寝ぼけ頭でもこの三つのことだけは考え付いた。
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