【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
sideコタ
クリスマスパーティ後。
豪華絢爛な広い部屋で。
いつものように報告会が始まる。
「ボス、紗久、ついでに玖音に接触してみましたが、2人ともダメでした。紗久についてはまだ記憶の混濁があるようで何とかしようとしたのですがそこで玖音が邪魔に入りまして………」
「で、ついでに玖音にも接触を試みた訳か」
「はい」
アタシの話を聞いてボスが次の展開を予測し言葉を出す。
ボスはこの世のものとは思えないほど美しい人で、月明かりに照らされるその姿はまるで神様のようだった。
どの世界にいたって彼が一番で、彼の考えはいつも正しくて、つまり、アタシは彼に心酔している。
「玖音の様子からして彼は怪しいです。アタシの感としては違和感に気づいているようなのですが、何か隠しているようでして……」
あの時の玖音の様子を思い出しながら言葉を一つ一つ口にしていく。