【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
疑念と思惑
side学
「アホ共めぇ……!!」
ごろうちゃんから強制的に追い出されて、ごろうちゃんを見てみればこれだ。
完膚なきまでに壊れてやがる。
これを作るのにどれだけお金と時間を費やしたことか……っ。
思い出される研究の日々を思って、ぐすんっと涙を堪える。
「まぁ、でも」
これで実験は成功したと言うことになる。
俺の中にあるもう一つの記憶。
おそらくそれが本当の世界での俺の記憶。
そこから導き出された、違和感の真実。
玖音先輩に依頼された魔法の仕組みもわかったし、その魔法の簡易的なものではあるが実例の方も成功した。
だけど、それと同時に新たな疑問も生まれる訳で……。