【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
「ええで。持って行き」
もう壊れているごろうちゃんを笑顔で大和に突き出す。
随分と素直にごろうちゃんを渡して来た俺を見て大和は「今日は大人しいね」と少し驚きながらもごろうちゃんを受け取った。
いつもは大分抵抗するからな。
危険だと判断されて生徒会に没収された俺の発明品は数しれず、やからな。
「玖音先輩、驚きはりました?ごろうちゃんのシステム。ごろうちゃんのシステムはアナタが俺に依頼したシステムと瓜二つのはずやで」
先ほどから何も言わない玖音先輩にカマをかけるように声をかける。
さぁ、どうでる?
「………何のことだか知らねぇが、ごろうちゃんのシステムは危険だ。だから生徒会はこれを回収、処分する」
表情一つ変えずに。
生徒会長として玖音先輩が俺に受け答えをする。
化けの皮はそう簡単には剥がれない……か。