【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
第5章〜世界の英雄とただの少女〜
ただの少女は考える
パシャパシャパシャッ
「………お兄ちゃん」
パシャパシャパシャッ
「あのさぁ……」
パシャパシャパシャッ
「そろそろやめてくれないかな?それ」
「え?」
ギロりとお兄ちゃんの方を睨むとスマホを片手にきょとんとした顔でお兄ちゃんが私を見つめる。
パシャッ
「怒ってる顔も可愛いぞっ、紗久っ」
そしてもう1枚。
デレデレした表情を浮かべてシャッターをまたお兄ちゃんに押された。
「だから!!写真撮るのもうやめてくれないかなぁぁ!!?移動中ずっとなんですけど!!!」
これまでのお兄ちゃんの行動に耐えられず、お兄ちゃんに対して思いっきり叫ぶ。