【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
新年を迎え、ただ今お兄ちゃんと帰省中。
今日は家族全員、お母さんに着物を着せられ、初詣に来ていた。
そして神社へ移動中、お兄ちゃんはずっとスマホを私に向けて私の写真を撮っていた。
「可愛いから記憶にも記録にも収めておきたいんだっ」
「あーん、さすが私の息子っ、わかっているわ〜。はーい、3人ともこっち向いてぇー」
お兄ちゃんの笑顔の主張にうんうん頷きながらお母さんがこちらに一眼レフを向ける。
似たもの親子。
しかもカメラが無駄にいい。
お母さんも何回写真撮るんですか。
「久々の帰省だからお母さんも喜んでいるんだよ。ちょっと付き合ってあげて?」
「………はぁーい」
表情を歪める私に困ったように微笑むお父さんを見て仕方なく本日10回目のポーズを決める。
「いや〜んっ、みんな素敵よ〜っ、はいっチーズっ」
パシャッ
3人並んだ私たちの姿を見て、お母さんはまた嬉しそうにシャッターを押した。