【続】清華魔法学園〜未来選択編〜









と。







「よーし、紗久がここなら俺はここだなっ」






いつの間にか私の横に来ていたお兄ちゃんが私のおみくじのお隣に自分のおみくじを付けていた。





本当、シスコンだな。


神出鬼没。






こんな妹のことだけしか考えていないような人が本当に世界を壊した元凶なのだろうか。







「………あっ」





ズキッ






歩き出そうと足を動かした所で何だか足の小指が痛くて小さな悲鳴をあげる。





こ、これは……






「どーした?紗久?」




「あ、いやちょっと靴ズレしたみたいで……」






私の変化にいち早く気づいたお兄ちゃんが私に心配そうに声をかけてきたのでことの状況を説明する。







最悪だ。



慣れない下駄で歩き回ったから靴ズレしてしまった。







「それは大変だ」




「え?うわっ!!?」





フワッ





真剣な表情をしてきたかと思うとそんなお兄ちゃんにいきなりお姫様抱っこをされて変な声が出る。







え、え、えぇ!!?












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