【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
最後の力を振り絞って止めさせようとしたが、ここで自分の体の異変に気づきく。
………限界だ。
「「………っ!!」」
私の………いや、私の魔力の異変にいち早く気づき、翼先輩と珠樹が互いに目を見開き、私を捉える。
パタンッ
そして私はまるで糸の切れた操り人形のように、力なくその場に倒れた。
「「紗久!!?」」
薄れゆく意識の中で最後に聞こえたのは翼先輩と珠樹が私の名前を必死に呼ぶ声。
あーもう。
無茶はしないでって言ったのに。
「………」
そして最後の最後にふと、一つの疑問がポツンと現れ、私の意識と一緒に消えた。
魔力の暴走なんて体験したことのない私が何故魔力の暴走の感覚を何となくだが、知っているのだろう。