【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
子どもからいきなり大人になった紗久はまだお酒の飲み方もよくわかっていない。
「こんなになるまで飲みやがって……」
「本当、俺たちのいない所ではまだまだお酒は飲ませれないね」
呆れたようにだけどどこか愛おしく思いながら紗久を見つめれば、悠も同じように紗久を見つめていた。
まだまだ危うく、無防備な紗久だから。
これからも大事に大事に俺たちが……いや、俺が紗久を守っていく。
もう、手放すつもりなんてない。
この想いへの返事はまたいつか。
「重くない?そろそろ変わろっか?」
「………まだいい」
「ふーん」
悠と言葉を交わしながら帰路へ向かった。
さぁ、帰ろう。
俺たちの家へ。
番外編1 あれから10年〜同窓会編〜end