【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
愛しい想いと少しの不安
「ん……」
体が重い。
あれからどのくらい経ったのだろうか?
ゆっくりと意識がはっきりしていく中で自分が今置かれている状況を確認し始める。
翼先輩と珠樹に魔力を最大限使われてぶっ倒れた、までは覚えている。
だけど、試練はどうなったのか、そもそも迷宮のセットは無事なのか、など、私はその後を全く知らない。
「…………」
状況を知る情報をさらに加えるために、ゆっくりと瞳を開ける。
1番初めに目に写ったのは清潔な白い天井。
そして瞳を左右に動かして自分が保健室で寝ていることをすぐに理解した。