【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
………こんなくすぐったすぎる制裁とか心臓に悪いよ。
「さ、みんなが待ってる。行こうか」
そんな私なんてお構いなしに悠はくるりと背を向けてスタスタと歩き始めた。
その後を追うように玲桜も歩き出したので私も置いていかれないようにドキドキうるさい心臓に耳を塞ぎ、足を動かし始めた。
普段意地が悪すぎる分、2人のたまに見せる優しさにはかなり弱いのだ。
「はぁー」
深いため息をもらしながらも2人の背中を追った。
いつも私の傍にいてくれる2つの力強く、優しい背中を。