【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
第2章~愛しき世界の愛しき日々~
インフルエンザ
ゆっくり、ゆっくりと。
意識が沈んでいく。
暗くて、何もなくて、何も感じない。
そこへ私は引きずり込まれていく。
大好きな2人を側で感じているのに。
引きずり込まれながらその気配は少しずつ消えていく。
そしてたくさんの幸福の中で誰かが縋るように言うんだ。
「お願い。行かないで、紗久」
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