【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
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秋から冬へ移り変わりつつある今日この頃。
清華魔法学園ビックイベントの一つである清華魔法学園、学園祭が行われている学園内は大いに盛り上がっていた。
「わぁ、紗久様だ!!」
「かわいいっ!!」
「紗久様ぁぁ!!」
そんな清華魔法学園中庭にて。
1人の少女の登場により、その場がさらに沸く。
その少女とは。
「…………っ」
そう、わたくし、篠原紗久ーシノハラ サクー高等部1年である。
不思議の国のアリス風の水色と白のヒラヒラのワンピースに身を包み、幼い頃から受けているはずの待遇に相変わらず耐えきれず苦笑い。
幼い時から……いや、産まれた時から私の存在はこの全世界のどの存在よりも尊く、膨大な魔力を持つ、最強の魔法使いなんて呼ばれていた。