【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
「お兄ちゃん……」
優しく微笑むお兄ちゃんの姿を見て安堵する私。
あぁ、ここは現実だ。
暗闇に落ちていくことはない。
お兄ちゃんはいつだって私を守ってくれる。
どんな時だって。
時には己を犠牲にしてまでも。
「おやすみ、紗久。光よ、他の者の意識を奪え」
お兄ちゃんは優しく優しく私に向け詠唱を唱えた。
パァァァァァッ
そして白い優しい光と共に私は意識を手放した。
何もない優しい夢へ落ちていく。