【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
「全く、アンタたち……いや、特に珠樹はいつもいつもっ!!!」
そこから始まったのはコタさんによる説教タイム。
だがもちろん、コタの説教なんてあの珠樹が大人しく聞くはずもなく。
「人様のことを少しは考えて……って、珠樹ちょっと待ちなさい!!!」
「コタの話はいつも長いんだよね」
「うるさい!!アンタがやった事の結果なんだから甘んじて受けなさいよ!!」
「いくら暇でもそれは嫌」
私の予想通り説教の途中でさっさと逃げようとする珠樹をコタが怒り心頭な様子で必死に止める光景が目の前に広がる。
あーあーもう。
これじゃあ、話が進まない。
コタの気持ちだって晴れないし、気持ちが晴れないってことは説教だって終わらない。
「コ、コタ、落ち着いて。珠樹もちゃんと話くらいは……」
「落ち着いたってアタシの愛の翼くんケーキは帰って来ないのよっ、うぅっ」
「サヨナラー。紗久、楽しかったよー」
何とかその場を丸く収めようと2人に苦笑いで声をかければコタはその場で泣き出し、珠樹はその隙にヒラヒラと手を振ってどこかへ消えてしまった。
じっ、事態が悪化したっ!!