僕達はもう1度思い出す。
(可愛い…。)
なんて思っていると
「君は?」
と唐突に質問を受けた。
(君は…って、自己紹介だよね!?えっと…)
「えっ、あ、えっと…。僕は迷子です!」
「………。」
(え、僕何か間違えた!?)
「ぷっ…。ははは。あーうん、ぷっ、ありがとう。あと、レイで良いって。」
「え、う、うん。」
「じゃなくて、君のな、ま、え!なんて言うの?まさか、本当に マ イ ゴ くんなの?」
僕はやっと彼女からの質問の内容を理解した
「僕は高城 宙 です。誠森高校1年です。」
「そら…。うん、すごくいい名前だね!君に合ってる!っと、同じ1年なんだし敬語は無しにしない?」
とレイは上でくくっている少し明るめの髪を揺らしながら首を傾げる
(可愛い……。)
大きめの瞳にモデルのようにスラリとした足に、白い透明感のある肌。
僕以外が見たら確実に一目惚れしている。
(きっと高校ではすぐにクラスの人気者になるだろうな。)
「おーい。そーらー。早く行かないと始業式遅れちゃうよー?」
「ああ、うん!そうだね!」