僕達はもう1度思い出す。
「と、ところでレイ、早く学校に行かないと入学式間に合わないんじゃ…。」
「あ、そうだね!」
レイは返事をしたもののその場から動く気配がない。
ん?
「レイ…まさか…。」
と僕は半信半疑で思ったことを口にしようとすると先にレイが
「あはは、ご察しの通り私も迷子なんだよね〜。」
僕の顔から血の気が引いていくのが分かった
僕らはどうにか30分かけて学校に着いた
まあ実際は10分もかからない場所だったんだけど…
「此処だね!」
レイは少し新しい生活に期待を抱くかのような明るい声色だ
と対する僕は新生活には不安と心配しかない
「はあ…。」
とため息を一つ
するとレイが
「ため息してたら幸せが逃げるぞ〜。」
めっ と言うように僕の顔の近くに人差し指を伸ばしてきた。
レイは今こんな僕と話してくれているがきっと新しい生活が始まったらあっという間に人気者になって、かっこいい彼氏もすぐにできて…
僕は また 独りぼっち