ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

「うん。毎日じゃないけど、ときどき作ってもらうことになったんだ」


「それって誰が作ってるの。今井さんじゃないよね」


「誰って……」


「いや、待って。茜に、内緒にしたいなんて言われたらショックで耐えられない。心の準備をちょうだい」


真衣は片手を前に出してストップをかける。


内緒って何。

わからず聞き返す。


「真衣?」


「茜、今日はバイトあるの?」


真衣はまたもや真剣な目でじっと見つめてくる。


……えっと、今って一体何の話をしているのだ。


そんな目をするような話題をしている覚えがない。

< 100 / 445 >

この作品をシェア

pagetop