ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「うん。毎日じゃないけど、ときどき作ってもらうことになったんだ」
「それって誰が作ってるの。今井さんじゃないよね」
「誰って……」
「いや、待って。茜に、内緒にしたいなんて言われたらショックで耐えられない。心の準備をちょうだい」
真衣は片手を前に出してストップをかける。
内緒って何。
わからず聞き返す。
「真衣?」
「茜、今日はバイトあるの?」
真衣はまたもや真剣な目でじっと見つめてくる。
……えっと、今って一体何の話をしているのだ。
そんな目をするような話題をしている覚えがない。