ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
突然の帰宅
キッチンに戻ると、続きだ。
玉ねぎは崇さんが切ってくれたので終わっている。
崇さんは大きめのフライパンで何かを焼いていた。
見た目は小さなハンバーグで、たくさんある。
「いい匂いですね。ハンバーグですか」
「いや、鶏肉のつくね。半分はこのまま照り焼きのタレで食べて、残り半分は大根と一緒にピリ辛に煮つける」
「ピリ辛、美味しそうですね! 楽しみです」
ピリ辛とはどんな味付けだろう。想像するだけで、お腹が空いてくる。
私は崇さんの指示のもと、お出汁を中火にかけ、じゃがいも、玉ねぎ、わかめを入れて5分ほど煮る。