ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「あー、なんとなく体に悪そうですよね」
「体にどう悪いのかは知らないが、自然のものの方が安心だろ」
「そんなことまで考えてるんですねえ」
「うーん、自分の食べる分だけなら気にしないが、誰かに作るときは多少は気になる」
「そんなもんですか」
うん?
ということは、今日は私のために出汁の素を使わずにかつお節で作るってこと?
誰かの好意に慣れてなくて、胸がムズムズする。