ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「うん。でも、おばさんもこの時間だとご飯作ってるよね」
「大丈夫、大丈夫。今日のご飯は明日食べれば怒られないし、ちょっと家に電話するわ」
真衣は言いながら、スカートのポケットからスマホを取り出した。
「じゃあ、準備しておくね」
話し合っている間に、崇さんは私の隣で料理を盛り付けていた。
「ありがとうございます。真衣も食べることになりました」
「ああ、良かったな」
崇さんがこちらを見て笑う。
その笑顔に、ドキッとしてしまう。
だから、無駄にイケメンなんだってば。