ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

火をつけ、スープも温める。


温まったオムライスを食卓に戻し、スープも注いで並べる。


お父さんは食卓の端に用意されていたお茶セットで日本茶を淹れてくれた。


準備ができ、私たちは向かい合わせに座った。


お互いが「いただきます」と言ったきり、特に会話もなく食べ進める。


オムライスは卵をたっぷり使ったふわふわしたものだった。


トマトケチャップの酸味と卵のマイルドさがちょうどいい。


スープは生姜と根菜類の入った和風なもので、夜風で冷えた体がお腹からしっかりと温まる。

< 178 / 445 >

この作品をシェア

pagetop