ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
『こんな時間にどうした――』
「ねえ、どうしよう!」
真衣が言い終わらないうちに、言葉をかぶせるようにして叫んだ。
『あー、なんかよくわかんないけど、落ち着け』
「落ち着いてられないよ」
『何があったの?』
冷静な真衣の声を聞いていると、私の頭も少しだけ冷える。
ベッドに座りこんだ。
「お父さんがね、急に、日曜日に一緒に出かけようって」
『え、おじさんと一緒に?』