ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

「なんで、崇さんがここに……?」


「偶然……というと嘘になるけど、通りかかってよかった。救急車を呼ぶから。落ち着いて」


「救急車。は、はい。お願いします」


反射的にそう返したけど、頭は混乱したままだった。


私は、携帯で119にかける崇さんと、倒れているお父さんを見ていることしかできなかった。


そうこうするうちにサイレンの音が近づく。


やってきた救急車に付き添いとして乗り込み病院へ向かった。

< 202 / 445 >

この作品をシェア

pagetop