ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
倒れるまで働くなんて、バカだ。
お父さんが家に居着かないのは、私と顔を合わせたくないからだと思っていた。
だけど、違った。もしかしたらそういう気持ちもあるかもしれないけど、
本当に仕事が忙しかったんだ。
こうやって倒れるほどまでに、お父さんは働いてくれていたんだ。
それなのに、私は家に一人で取り残されたと、自分は不幸なんだと思い込んでいた。
お父さんが誰のために働いているのかと考えたら、それは私のためなのに。
もちろん、お父さん自身のためもあるだろう。
だけど、お父さんは倒れるくらいの不摂生な生活をして、外食などで偏った食事をしている。