ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

「でも、おじさんが倒れたときに……となると、すごい確率に思えてしまいそう」


「やっぱりそうよねえ」


「崇さんはなんて? 偶然って言ってたの?」


「えーと、『偶然……というと嘘になるけど』だって」


「てことは、偶然じゃないってことよね。案外、おじさんも茜と出かけるのが不安で、崇さんに相談していたのかもよ」


「え、そんなまさか」


私は日曜日にどこへ行くのか知らなかったので、崇さんが誰かに聞いていたとしたら、お父さんからしかない。


だけど、不安って何。

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