ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

        ☆


放課後になると、私は急ぎ足で帰宅をした。


崇さんにはLINEでご飯を作りたいことを伝え、了承をもらった。


家で他の仕事をしながら待ってくれているはずだ。


「ただいまー」


玄関で声を上げると、お父さんがリビングから顔を出して「お帰り」と言った。


顔色は良さそうだ。


着替えてキッチンへ向かうと、崇さんはすでに料理をしていた。


包丁の手を止め、顔をあげて「お帰りー」と言ってくれる。


「ただいまです」


エプロンを急いでつけて、崇さんの横に立った。

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