ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「並べといてくれ」
「はい」
取り皿を各々の座席の前に、ポン酢はお鍋のそばに置いた。
取り皿の前にはお箸を並べる。
崇さんはさっき盛り付けたお皿にラップをかぶせてお鍋の左右に置く。
具材を取り分けるための菜箸も添えてある。
これで本当に準備が終わったらしい。
あとは夕食の直前に、崇さんが炊いてくれた白米をお茶碗によそうだけになった。
その後、作り置きを作っている崇さんを手伝い、すべてを終えて帰宅するのを見送った。
すっかり暗くなった外を見て、そろそろご飯の頃合いかも、とスマホを取り出して時間を確認する。
6時頃だ。