ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
真衣の心
木曜日。
明日のご飯を作ることにしたけれど、そのことをお父さんに言いそびれたまま、私は学校にいた。
明日は23日、天皇誕生日だ。
過労で倒れたばかりなのだから、祝日は仕事へ行かずに家にいるだろう。
言わなくても大丈夫だとは思う。
とはいえ、万が一ということがある。
言っておくに越したことはない。
そうは思うけど、今までまともに会話をしたことがない関係だから、
話を切り出すことにものすごく緊張する。
で、話しそびれるんだ。
お父さんにどう切りだせばいいのか、お昼のときに真衣に相談したい。