ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

バカな考えだ。


真衣はそんな子じゃないと冷静に考えている自分もいるのに、

どうしてだか感情の制御ができなくて、ネガティブな思いに捉われる。


そんな自分が嫌で嫌で仕方ない。


こんな醜い私に友だちがいないのは当然だ。


私は一人で席を立つと、真衣に何も告げずに教室を出た。


どこに行こうかと考えて、中庭に行くことにした。


お弁当は持ってきている。


植物でも眺めながら食べたら、ささくれ立った心が癒されるかもしれない。

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