ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

自分は異質なのではないか。


自分は誰よりも弱いのではないか。


そう思い込んでしまうんだ。


完璧な人間なんてきっといない。


自分の考えをどう伝えればいいのか迷っていると、廊下側の扉が音を立てて開いた。


私と真衣が驚いて見ると、先生が帰ってきたところだった。


「ただいまー」


「って先生! 気をつかうなら昼休みの間ずっと席を外しててよ」


真衣が文句を言うと、先生は私たちを見た。

< 278 / 445 >

この作品をシェア

pagetop