ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「そりゃまあ、仕事だし。それより、スーパー行くぞ」
「スーパー?」
私は首を傾げた。
何か買い忘れでもあるんだろうか。
「ああ。茜は食材なんて買いに行ったことないだろ。実習みたいなもんだよ。一度、一緒に買い物に行っておこうと思って、作り置き分の食材しか持って来なかったんだ」
「なるほど」
私は頷いた。
「確かにスーパーって主婦の方がたくさんいて、気後れするのであまり利用したことないんです。いつもはコンビニばかりで」