ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

その子は食べることが大好きで、私の返事は考えられないものだったらしい。


それだけが原因ではないだろうけど、

相手がクラスに慣れて他にも友達ができるにつれて、話さなくなっていった。


崇さんは人のためにご飯を作れる人なので、きっと食べることも好きなんだろう。


また変な目で見られるだろうか。


そんな風に考えながら、崇さんの目が気になってしまう自分に驚いてもいた。


唐突に理解する。


真衣以外の友だちは作らず、いつも一人で、他人の目なんて気にしないと思っていた。


でも、違ったんだ。

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