ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
意思の強そうな瞳が印象的で、彫りが深めの顔つき。
わりと整っている。
でも、金髪ピアスで睨まれると、いくらイケメンでも怖いのでやめてほしい。
彼をどんなに観察しても、自分の中で答えを見つけられなかった私は、少年に尋ねることにした。
「あの、所長さんの息子さんがどういう用件でしょうか」
「オレは紺野崇(こんの たかし)だ。コンノ家政婦紹介所から今井の代わりとして紹介されてきた。
今日から2週間だけ、桂木家を受け持つことになったんだ。今日はその挨拶と、早速仕事をするつもりで来たんだが……」
「は?」
今井さんの代わりということは、家政……婦?
いや、男だったら何だ。
家政、夫?