ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

「あ、でも、そっか……そうだよね」


驚いた声を出してすぐ、私は気づく。


言われてみれば、そうだ。


クリスマスパーティーに参加するなら、みんなとどこかでお昼を食べて、

そのままパーティーの可能性が十分にある。


少し離れたところに住んでいる子もいるし、

家に帰ってからもう一度学校の近辺で集まるのは手間だからだ。


私は不参加だからいいとして、不参加の私と一緒に帰っていること自体がおかしかったのだ。


佐藤さんたちから助けだすために、真衣に「帰ろう」と声をかけた。


だけど、真衣がクリスマスパーティーに参加するなら、

教室を出てすぐに別れて、真衣はパーティーに参加する別の友だちのところへ向かっても良かったのだ。

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