ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
「足がパンパンだよ……」
「私も」
臨時バイトの人たちがこそこそ言っているのを聞いて、内心でものすごく同意していた。
今夜は足に湿布を貼って寝た方がいいかもしれない。
何もしないと、確実に足の痛みや疲れを明日に持ち越す。
節々が痛む体で何とか片付けを終えると、私は「お疲れさまでした」と早々に帰ることにした。
早く家に帰って、ぐっすり眠りたい。
疲れすぎてお腹も空いていないので、ご飯も食べずにベッドへ直行したい。
「あ、桂木」
「はい?」
裏口に向かおうとした私は足を止めた。