ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

「足がパンパンだよ……」

「私も」


臨時バイトの人たちがこそこそ言っているのを聞いて、内心でものすごく同意していた。


今夜は足に湿布を貼って寝た方がいいかもしれない。


何もしないと、確実に足の痛みや疲れを明日に持ち越す。


節々が痛む体で何とか片付けを終えると、私は「お疲れさまでした」と早々に帰ることにした。


早く家に帰って、ぐっすり眠りたい。


疲れすぎてお腹も空いていないので、ご飯も食べずにベッドへ直行したい。


「あ、桂木」

「はい?」


裏口に向かおうとした私は足を止めた。

< 339 / 445 >

この作品をシェア

pagetop