ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

24個。

1年に2個ずつで、12年分。


一般的にプレゼントというと、誕生日とクリスマスだ。


それに、包みの半分ほどはクリスマスカラーだった。


お祝いがほぼ同じ日であれば、まとめて一つで済ます人もいるのに、

お父さんはわざわざ2個ずつ用意してくれていた。


崇さんもしゃがみ込んで、包みを眺めた。


「親父さんって本当に不器用だよな」

「ああ、確かにね」


真衣は苦笑するように同意した。


「不器用……?」

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